2013年12月14日土曜日

医事講習会の参加レポート

チームを代表して、コーチ数名で医事講習会に参加した。
講習会では、「熱中症」、「外傷(出血、打撲、捻挫)」「運動誘発性アナフィラキーショック」について講義を受け、「心肺蘇生法」については講義と実務演習を受けた。

外傷については、サッカーというスポーツの性格上、日常的に遭遇する怪我であるので、それ相当の対応ができるが、「熱中症」、「運動誘発性アナフィラキーショック」、「心肺蘇生法」については言葉では理解しているものの、予防や対処について充分な知識がなかったので、大変参考になる話が聞けた。

講義の概要は以下の通り

熱中症・・・夏場の高温によって体内バランスが崩れることによって起こる。
              予防として有効なのは、前日の充分な睡眠・当日の朝食の摂取の確認など運動前の体調チェックと体調不全の選手へは無理をさせないこと。
              処置としては、FIRE処置。(詳しくは別途説明)

出血・・・出血部位への直接圧迫、傷口の洗浄(砂が入っている場合は、痛がっても砂を除去する)、消毒は薦めない(意外だった(*_*;)、絆創膏などで傷口をカバーし自然治癒を促進する。

打撲・捻挫・・・RICE処置(詳しくは別途説明)

食物依存性運動誘発アナフィラキシー・・・食物アレルギーが激しい運動により急激に引き起こされる症状
食後30分〜2時間以内の発症するが、アレルギーが出たら5分以内の判断が必要。

心臓振盪・・・前胸部に急激な衝撃を受けた場合に心停止するが、サッカーでは稀。
もし心停止したら、胸骨圧迫(心臓マッサージ)をする。
当然、救急車を必要があるが、救急車が到着するまでの初期処置が大変重要。AEDがあれば、AEDを使う。
 実際に、胸部圧迫とAEDのトレーニングキッドを使い、処置の実技指導を受けた。
学校や駅でAEDを見たことはあるものの、使い方は全く知らなかっただけに、非常に参考になった。

今日の講習で習ったことは、知識としては習得していても、実際に役立つことがないことに越したことはない。
しかしながら、もしその必要性に迫られた際には慌てず正確に対応できるように準備をすることは、大切な子ども達を預かる指導者として必要だ。

更に重要な事は、保護者と指導者がしっかり情報を共有して、家での体調管理からサッカー現場での対策へと子供達が最高のプレーが出来るよう見守る大人同士のバトンリレーだと思う。

今日は限られたメンバーの受講に留まったので、是非、参加者から他の指導者へフィードバックしたい。

久しぶりに頭を使った4時間だったので、受講後の泡が格別にうまかった (やっぱり最後はこれで締め(^_^)v

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