2012年10月7日日曜日

中体連新人戦3日目そして最終日

予選3日目
ご報告が遅くなりました。昨晩は悔しくて、残念で、キーボードに向かう気力がおきませんでした。
そう、負けてしまいました。相手は現在最下位、きっと勝てるとコーチも選手も思っていたのでしょう。どこか心に隙があったのだと思います。
この油断がとてつもなく大きな代償をもたらしました。
会場校のグラウンドにたったコバコーチの第一声が、「ここはいい思い出ないなぁ」というのが何かを予感させていたのかもしれません。

vs和田中 (11:30 稲城五中会場)
GK ワタル
DF ケイ、ソウマ、シュン、レオ
MF カズマ、ユウノスケ、カズヤ、ヒロヤ
FW トモヤ、ケント
トモヤの左足が軽い肉離れ。歩くとちょっと痛いというのでテーピングで固めての出場。本人はいけると主張するので、コーチは不安そうにピッチに送り出しました。
試合開始から相手陣へ押し込んでの戦いです。パスは繋がり、ゴールへも向かいますが、なんか迫力がありません。ボールをこねていますし、リズムが遅いし、シュートも精度が不足しています。
相手は前線に体の大きい選手を2人配し、そこにボールを集めるサッカーです。ときおり、そこにパスが入り、抜け出される場面も出ますが、それほど心配することはないと思われました。
前半9分この2人に粘られ、ゴール前に抜けられますが、コーナーにかろうじて逃げます。そして、相手コーナーキック、はじめてのセットプレー。ゴール前に蹴りこまれ混戦に持ち込まれます。これを押し込まれて失点。0ー1。
これで歯車が狂い始めます。こんなはずじゃなかったという思いが強いのでしょう。早く追いつかなければならないと焦りがあるのでしょう。前に急ぎます。パスが2つ通りません。ゴールをこじ開けられずに前半終了。

後半開始。ベンチで檄をとばされたのでしょう。気合が入っています。立て続けにゴールに迫ります。開始2分。相手ゴール前でトモヤがケイが連続シュート。しかし、すべて相手キーパーがはじき出します。これで相手のキーパーが乗ります。その後もナイスセーブを連発します。
しかも、トモヤの足は予想以上に悪そうです。いつもなら抜け出せるドリブルが追いつかれます。スルーパスに反応しても相手を振り切れません。前線でのチェイシングができないので、ディフェンスラインから前線に蹴りこまれます。点を取れないことに焦り、冷静さを欠いているのか、そのトモヤにいつものようにボールを集め、裏に走らせようとします。トモヤはもがくように頑張ります。
後半15分、このトモヤが決めてくれました。ゴール前に上がったボールにカズヤがジャンプ。相手キーパーは競り合いの中でキャッチできずにパンチング。これをそのままトモヤがボレーで相手ディフェンダーがカバーする頭上を超えてゴールイン。1ー1、同点。

さぁ、逆転。前掛かりに攻めます。惜しい場面を作りながらも乗りまくる相手キーパーを崩せず、22分過ぎ。相手にゴール前に持ち込まれます。ディフェンスはブロックしていましたが、強引にシュートを打たれます。これワタルが横っ飛びに反応します。ボールには追いつきました。しかし、上から抑えにいったため、脇の下をボールが抜け、力なくゴール内に転がってしまいました。失点。1ー2。
流石にこの失点は時間的にも気力的にも取り戻せませんでした。このまま試合終了。
痛い敗戦です。
これで、勝敗は
1位 堺中 3勝。勝ち点9。
2位 町田一中、2勝2敗。勝ち点6、得失点差+1、総得点8。
3位 鶴牧中、1勝2敗、勝ち点3、得失点差±0、総得点6。
4位 落合中、1勝2敗、勝ち点3、得失点差-2。総得点2。
5位 和田中、1勝2敗、勝ち点3、得失点差-3。総得点3。
2位以下すべてのチームにチャンスが生まれました。鶴牧は落合に2点差以上を付けるか、1点差でも2点以上取れば総得点で町田一中にならび、直接対決に勝っているので先に進めます。


2点以上とって勝つことを目指し、最終戦に臨みます。皆はこの状況で1点の大事さをわかってくれたでしょうか。後1点でも失点が少なければ、後1点でも取っていれば、1ー0勝ちでもOKでした。1点差負けの試合のどちらかを引き分けに持ち込んでいれば、1ー0勝ちでOKでした。とは言え、現状を受け入れて戦うしかありません。
ところが、無情にも昨晩から雨。グラウンドコンディションは最悪です。ぬかるんでいます。ボールが止まります。この状況で2点以上取らなければなりません。
さらに、トモヤのコンディションは昨日から好転していません。コバコーチはメンバー表提出まで悩みに悩み続けました。そして本人とも話し合い、結論は頭から行ってもらう。だめならすぐに変えるという結論に至りました。

vs落合 (12:30 稲城六中)
コーチ苦渋の布陣は
GK ワタル
DF ケイ、ソウマ、レオ、ユウスケ
MF カズマ、シュン、ユウノスケ、ヒロヤ
FW カズヤ、トモヤ
トモヤにはボールを収めて、裏への動きはすべてカズヤに任せようという考えのようです。
落合のキックオフ。いきなり蹴り込んできます。前線に足の速い選手を置いています。最初のキックオフはいつもそうなのでそれほど慌てませんでしたが、相手は鶴牧と何度も試合しているのでしっかりと作戦を決めてきたようです。カズマとヒロヤにそれぞれマンマークで選手をつけてきます。さらに、鶴牧がディフェンス裏にボールを蹴りこまれるのが苦手であることもわかっています。ボールを一切繋がずに蹴り込んできます。これには面くらいました。対応が遅れます。相手は4点差以上つけて勝たなければならないためか、自分達のサッカーを封印してきます。
こちらは攻撃に重点を置き、シュンをひとつ前に出したため、裏へのボールの対応が遅れます。そして対応が取れないまま、前半6分。ワタルへのバックパスを狙われました。単純に蹴り返せばよかったのですが、雨でぬかるんだピッチにボールの勢いが落ち、一瞬足元に収めました。ここに相手フォワードが体を当てボールを奪われます。そして、そのまま無人のゴールへ。失点0ー1。
またもや追いかける展開です。
こちらの攻撃はいつも起点となるヒロヤ、カズマがフリーになれず、リズムが作れません。あまりの執拗さにヒロヤが強引に相手を振り切ろうとして、相手がもんどりうって倒れました。これに審判がイエローカード。心は熱く、頭は冷静に戦えるようになりたいですね。
それでも、いつもと違うシュンやカズヤがフリーになれます。予想外の布陣に対応できないのか、シュンが抜け出します。カズヤがシュートまでいけます。しかし、ぬかるんだピッチでパスをつなぎきることができず、ゴールを割れません。このまま、前半終了と思われた、25分ゴール前で横に流れてドリブルする相手フォワードにレオとソウマの受け渡しが遅れたか、一瞬に隙をつかれてシュートを打たれます。これがゴール左隅に決まって失点。0ー2。
そして、前半終了
観戦子は思わず天を仰ぎ、これまでかと思いました。
しかし、ベンチはあきらめていません。相手の出方がわかったのか、リスクを負って中央を厚くしました。
GK ワタル
DF ソウマ、シュン、レオ
MF カズマ、ユウノスケ、ケイ、ユウスケ
FW ヒロヤ、トモヤ、カズヤ
後半開始。キックオフのボールを前線のユウスケの前に蹴りこみます。少しずれ相手のディフェンスが先にボールに行きましたが、これをユウスケが粘りマイボールにします。奪ったボールをドリブルで運び、カズヤに預けます。カズヤは、ターンしながら中央のトモヤへトモヤは痛い足を引きずって抜け出します。そのままシュートかと思いました。キーパーもそちらに構えます。しかし、トモヤはこれを中央に折り返します。そこには、カズマが飛び込んでいました。右サイドから長躯駆け上がっていました。そのままボールと一緒に滑り込むようにゴールイン。開始からノーホイッスルでわずか30秒程度のできごとでした。カメラもカズマを追いきれず、トモヤが抜け出したところで終っています。ごめんなさい。

さぁ、あと1点。相手ベンチは3バックに変わったことをピッチに伝えますが、落合の選手達は対応できていません。何が起こっているのかつかみきれていないようです。流れが鶴牧に戻ります。ヒロヤが位置を変えたことでマンマークがはずれ、自由度が増します。カズヤが前を向ける場面が増えます。
そして後半12分。カズヤが相手ディフェンスをかわしながら強引にミドルシュート。ボールはキーパーの頭上をきれいに超えてゴールイン。2-2。追いつきました。

さぁ、後1点取れば予選通過です。後半は半分あります。勢いづきます。でも、前に早くなります。まだ準備できていないのにスルーパスを出します。シュートがミドルからになります。まだまだチャンスはくるはず、じっくりと落ち着いてやれば、苦しいのは相手のはずなのに、からまわりしています。時間だけが過ぎていきます。
後半、20分。ディフェンスから前線にフィードしようとしたパスが相手にブロックされてディフェンスの裏にはじき返されました。反転したディフェンスよりも相手FWの反応が早く抜け出されました。これを冷静にゴール隅に決められ、失点。2-3。
選手は大声で味方を鼓舞しながら追いつこうとがんばりますが、残り5分で2点とらなければならないのはやはり大変でした。
このまま、試合終了。
新人戦は終りました。今回はたくさんの教訓を貰いました。
シュートミス。不用意な失点。リーグ戦では1点がどれだけ大事かがわかりました。
一度も負けたことがない相手でも、一発勝負では何が起こるかわからないことがわかりました
14人しかないメンバーでひとりの戦力ダウンがどれだけチームに影響するかがわかりました
先取点を取られるとどれだけ追いつくのが大変かわかりました。
どれもすべて克服できることです。
そして今回たくさんの収穫もありました。
どんな不利な試合でもすべて諦めることなく追いつくことができました。すばらしい精神力です。
すべての試合に得点しました。
ベンチは信念をまげませんでした。最終戦、ぬかるんだグラウンドでも、2点差をつけなければならない試合でも、鶴牧が目標としているパスサッカーを貫きました。
これらは次につながります。
たくさん応援に足を運んでくださったのに期待にこたえられなくてすみませんでした。もう一度春の全国に繋がる公式戦に向けて立て直します。これ以上メンバーが増えることはありません。ひとりひとりの能力をあげながら、頑張っていきます。
応援ありがとうございました。

0 件のコメント: