2012年7月16日月曜日

多摩サッカー協会春季大会決勝戦

予選を全勝し、本日、多摩市陸上競技場にて決勝戦に臨みました。相手はFC多摩、2年生のトップチームでの参戦です。FC多摩三年生トップチームは、昨日、並み居るJのジュニアユースを撃破し、関東大会に優勝したばかりで、きっと相手チームの意気込みはすごいと思われます。その相手にどこまで自分達のサッカーをし、どれだけ戦えるか、とても楽しみです。
どのような布陣で戦うか、予選を戦ってきた1、2年生を主体にしようか、でもやる以上はきちんと戦いをしたい、全選手を試してみたい。いろいろな葛藤がうかがえる布陣がコーチから提示されました。
GK コウ
DF ヒカル、マサキ、ミツル、レオ
MF ユウノスケ、シュン
MF タイキ、カズヤ、ヒロヤ
FW トモヤ
1、2年生を中心に要所に三年生を入れるという布陣です。
13:00 キックオフ

相手ボールがディフェンスラインまで下がります。トモヤは臆することなくチェイシングに入ります。しかし、ボールの動きに迷いがなく、ほぼツータッチで選手間を次々と移動します。チェイシングしても無駄な動きになることが多く、暑さの中の消耗が心配です。そして、一度もボールはタッチを割ることなく、左右を大きく変えながら前線へ。最初の笛は鶴牧ディフェンス陣の浅いラインによる相手オフサイドでした。このボールを前線に蹴りこむも落ち着いてつながれ、瞬く間に前線のフォワードにボールが収まります。しっかりとブロックし、飛び込まずにシュートコースを塞ぎます。通常の相手なら、横パスを回している間に飛び込むチャンスがあるのですが、流石にパスのずれや、トラップミスがなく、飛び込めません。左右に細かいパスがいくつか繋がっているときに、一瞬に隙があったのでしょうか、ほとんど足を振り抜かずに抑えたシュート。ボールは糸を引くようにゴール左へ。コウが反応し、横っ飛び、しかし、その手の先をすり抜けるようにゴール。ここしかないところに決められ失点。開始わずか2分のことでした。
もちろん、どの選手も体が大きく、スピードもあります。しかし、何よりもミスが本当に少ない。パスがずれない、マイナスのパスがない、トラップをミスらない。判断が早い。見習うところはいっぱいあります。
今の三年生から顕著になってきたことですが、最近の鶴牧は失点でサッカーが変わらなくなりました。ペースを落とすことなく、また相手が如何に強くても、前線でプレスし、細かいパスを繋ぎ、運動量で相手を圧倒するというサッカーに戻ります。徐々に相手の動きに慣れてきたか、パスをカットできる場面が増えていきます。しかし、パスを繋がせてもらえるのはせいぜい2つ。2つ目の受け手はもう自由にプレーできるスペースをもらえません。相手のボール支配時間は長いですが、決定的な場面は作らせません。このまま、耐えていけそうな雰囲気になります。
11分過ぎ、久しぶりに前線にボールが入ります。ボランチも前に動きだそうとした瞬間に相手ディフェンスがボールを奪い左サイドへ鋭いパス。逆の動きになりながらシュンがかろうじて足を出します。そのボールは運悪くヒカリの裏へ。そこに前を向いた相手選手に抜け出されます。ディフェンスラインも前に動き出していたので反転できず、キーパーと1対1に。パスコースを切りながらコウが前に出ましたが、冷静にシュートを決められ、0ー2。
そして、飲水タイム。少し流れが止まります。相手は飲水しません。ピッチ中央で円陣を組んで、鶴牧の選手が飲水するのを待ちます。これがよいことかどうかはわかりませんが、試合に対する気持ちの一端を見せてもらったような気もします。鶴牧の選手には気持ちの切り替えがあってよかったと思ったのですが、相手は勝っているリズムを変えずに試合を進めます。

3失点目は完璧に崩されました。左サイドをドリブルで抜け出され、ディフェンス陣が左にブロックを作ろうとしますが、その前にグラウンダーのクロスを折り返され、そこに2列目から走りこまれて決められます。ドリブルをしながら顔を上げ、ディフェンスの届かないところに浮かさないインサイドパス。そこに迷わず走りこむ連携。悔しいけれどうまいと感じました。
前半はこのまま終了。
後半も相手はスタメンどおりで開始。鶴牧は、前半途中からタクミが入り、後半頭からリクが入ります。
GK コウ
DF ヒカリ、シュン、マサキ、レオ
MF ミツル、リク
MF カズヤ、タクミ、ヒロヤ
FW トモヤ
コーチの檄が入ったか、キックオフから積極的です。ミツルがボランチに入ってボールが中盤で持てるようになりました。少しタメができます。ボールが動きます。パスが繋がります。そして左サイドのヒロヤにきれいに繋がります。相手ディフェンスが寄せますが、今日始めてヒロヤがアグレッシブに仕掛けます。これが見事に決まり、相手を抜き去ってトップスピードに。寄せて来るセンターバックの動きを見ながらセンターリング、そこへカズヤが飛び込みますが、きちんと合わず、ヒールでかろうじて引っ掛け、ボールは上に。これを競り合いましたが、シュートにはならず、クリアされました。相手3点目と同じような展開。決められるかどうかで大きく違います。ここから相手はメンバーを変え始めます。それが鶴牧には良い流れになります。トップチームでもサブになるとほぼ互角に戦えます。ゴール前に迫られる場面もありますが、マサキがシュートの芽を積みます。シュートを打たれてもコウが立ちはだかります。鶴牧もゴール前にボールを運べるようになります。シュートを打ちますが、相手ディフェンスにブロックされます。このままいくかと思いましたが、相手のチームプレイにやられました。自陣でレオがボールを奪い、ヒロヤを見ますが、間に相手がいてパスをだせません。ロングを蹴ろうにも相手が近すぎます。パスコースはボランチのリクしかありません。そこへパス。しかし、相手はそのコースを読んでおりパスカット。すぐにレオがその相手にアプローチ。しかし、レオが相対していた相手がレオの背後を走りぬけ、カットした相手はそこへダイレクトパス。あっという間に右サイドを抜けられ、キーパーが飛び出すも、その手先を掠めて二アサイドに流し込みます。失点。0ー4。
試合はこのまま終了。
決して悪い試合ではありませんでした、逃げることなくアグレッシブに戦い、そして負けました。最初から気持ちを全面に出していたら、早い時間の失点がなかったら、とは思いますが、それが実力。
でも、良い勉強をしました。きっと日頃からコーチに言われている、パスを強く、トラップミスをしない、パスをずらさない、パスコースを読む、といったことを実感してもらえたと思います。
準優勝で終りましたが、たくさんの応援ありがとうございました。

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