2010年12月11日土曜日

ジュニア6年 秋の大会選手権

選手権最終戦。鶴牧は三決で北貝取SCとの戦いに挑みました。
これまでずっと勝てなかった相手です。

最後の戦いで一矢報いたいと、選手達は試合前から闘志を漲らせていました。
アップから大きな声を出し合い、個々の気合いと一体感が感じとれます。

ロッカールームでのミーティング。選手達にゲームのイメージを想像させて送りだしました。
目を閉じ、相手を抜き去る瞬間・ゴールを奪う瞬間・守り勝つ瞬間・ファインセーブする瞬間・勝利する瞬間・・・。様々なシーンをイメージさせ、「今、みんなが想い描いたイメージは想像なんかじゃない。
これから現実に起こることだ!」と。
さらに、気分を高ぶらせ送りだしました。「そして悔いの残る試合はするな!やりきろう!絶対に勝利しよう!」と。

試合開始。

普段は立ちあがりに課題のあるチームですが、今日はいつもと動きが違います。


早々2分にFWの連携で先制点を奪取。その後も中盤が積極的にボールを動かし、良い攻撃の形がつくれています。
再三の相手の早い攻撃もDF陣が必死の守備で防いでくれています。チームのムードは上々非常によい雰囲気。

ところが8分。DFとキーパーの間に出たボールの処理を誤り失点。その後、さらに追加点を許してしまいます。
共に完全に崩されたゴールはなかったため、非常に悔やまれる失点でした。
1-2で前半終了。

選手個性の強いチーム故、これまでであれば、追いかける展開になるとチーム一丸で戦うことを忘れてしまい、更に悪い方向で進んでしまう傾向があるのですが、今日の彼らは違いました。
「まだまだ行ける!」と互いに励まし合い、盛り上げています。
後半は風上に立つ選手達。きっとやってくれるはず。。。

後半開始。
待ってました!3分にキャプテンの弾丸ロングシュート。相手ゴールにズドーンと突き刺さり同点に!

その後は一進一退の攻防が続きますが、両チーム共にゴールを奪うことができず2-2のままタイムアップ。
PK戦にもつれこみました。

PK戦。
体格の良い相手ゴールキーパーに怯むことなく、皆、落ち着いてゴールを決めていきます。
鶴牧の守護神もセーブにこそ至らないものの、非常に集中し、よい反応を見せています。
お互い5人蹴って全員が決め、サドンデスに。

7人目。先行の相手チームがポスト左に外します。これで決めれば勝利。キッカーはチーム一の元気印。
この場面には適任でした。見事にゴールを決め7-6で勝利!
3位入賞です。やりました!!

勝利の瞬間、全員が走りだし、抱き合い、泣きながら喜びを全身で表しています。
コーチ達も涙が止まりません。

勝利の喜びとプレッシャーから解き放たれた彼らは、ロッカールームでも号泣でした。コーチ達も言葉にならず「ありがとう」と言うのが精一杯。

まさにチームがひとつになった瞬間。選手たちが逞しく成長した瞬間。
今日の試合は決して忘れることのできない、感動的な試合でした。


(選手達へ)
最後に結果を残した君たちは、本当に格好よかったぞ。
改めておめでとう。そしてありがとう。
今日の3位という結果は、君たちにとって優勝以上に価値あるものだったんじゃないかな。と同時に、結果とは別の「とても大切な何か」を心の中に得ることができたんじゃないかな。
卒業まで3ヵ月。共に喜び・感動できるチームの仲間を大切に、残された時間を充実したものに過ごしてほしいと思います。

(父兄の皆さまへ)
最後まで大きな声援を送っていただき、ありがとうございました。選手達の大きな励みになったことと思います。
今後も彼らの成長を温かく見守ってくださる様、引き続きよろしくお願いいたします。

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