2010年7月19日月曜日

多摩市ジュニアユース春季大会、順位トーナメント

本日、7月19日、多摩市陸上競技場にて順位トーナメントが行われました。鶴牧からは鶴中サッカー部チームが5、6位決定戦。鶴牧サッカークラブチームが優勝決定戦に進んでいます。

5、6位決定戦、鶴牧中 VS 青陵中
相手は2年生中心のチームです。センターバック6番、22番、トップ下10番、トップ21番と要に2年生を配し、基本的には21番が走力で抜け出すサッカーです。その点を注意するように指示。その他は予選と同様に1対1に負けないこと。ルーズボールに先に触ること、空中のボールを落とさないことを約束して試合開始です。















これまで予選でたくさんの上級生と戦ってきた成果か、気持ちが入ります。前からチェックに行き、ボランチが10番に仕事をさせず、なかなかよい滑り出しです。しかし、ボールがキーパーへ。キーパーの初タッチです。緊張があったのでしょうか軽いファンブル、ボールはすぐ後ろへ。そこに相手10番がつめていました。ファンブルしたボールにキーパーが反応しましたが、ほんの一瞬先に触られ、シュート。ボールは無人のゴールへ。0-1。
しかし、このチームのよいところは失点してもモチベーションが下がらなくなったことです。すぐさまコウの「切り替えろ」の声に皆が元気を取り戻します。右サイドからナオキが積極的にドリブルで抜け出します。何度か相手をかかわしてゴールに向かいますが決定的なシュートは打てません。














しかし、今度はもう一人の3年生、ヨウスケが左サイドを抜け出します。ゴールキーパーと1対1の局面を作り出したヨウスケは冷静に相手キーパーの狭いサイドを左足でシュート。ゴールが決まり、1-1。















これで勢いが出ます。予選ではシュートのなかった1年生ですが、リクが、ニシがシュートを打つことができました。まだまだペナルティエリアの中でシュートするところまでは行きませんが、予選でシュートを打てなかったことを考えれば大きな進歩です。再三チャンスを作りますが、ヨウスケ、ニシ、リクのシュートは枠内にいきません。この押している場面でリードを奪えなかったことがあとあと響きます。前半はこのまま終わるかと思えましたが、相手中盤からのロングボール。相手21番が抜け出します。決定的な場面と思われましたが、ショウタがひるむことなく後ろから追いすがり、斜め後ろからジャストボールのスライディングでボールをセーブ。ほっと一息。ところが、その数分後またもや同じパターンで抜け出されます。これも同じようにショウタが追いつきスライディング。しかし、相手も今度は予測できていたようで、一瞬速くシュート。ボールは無常にもゴール左へ。失点1-2。
















前半終了。きちんとした試合ができていること、そして一番の課題であるスタミナ切れで足が止まるのを少しでも長く伸ばすことを確認。さらに、3年生2人には足が止まるまでに何とか同点に追いつくことに集中するようという精神論でピッチへ。変えるべき課題のないときはなかなか言葉が見つからないものです。
















前からのチェック、ルーズボールへの寄せ。相手はボールを自由に扱うことができず、明らかにいらだっているのがわかります。ドリブルで相手を揺さぶり、ミツル、ニシ、リク、スギが再三抜け出します。ディフェンスのコウ、ショウタ、マサキ、カクも縦に入る21番へのボールをことごとくカットします。よい流れが続き、同点に追いつく気配が見えますが、ここでちょっとした落とし穴が。ボールを持てるのでベンチからもドリブルを多用するように指示していましたが、抜ききれずに相手にカットされ、それを大きく前に蹴りだされます。ディフェンスはマイボールだったのでやや対応に遅れ21番に抜け出され、失点。1-3。
マイボールを失ったときに、失ったところで遅らせる処理をしないとディフェンスは対応しきれません。ここは課題として直さなければ。。。














ここが分岐点だったように思えます。少しずつ後手後手にまわり、10番がボールを持つ機会が増え、ゴールを脅かされます。ゴールキーパーのナイスセーブに助けられながら耐えましたが、さらに失点。1-4。
残念ながらここで力尽き、敗戦。6位という結果でした。1年生を中心に戦ったこの試合、得るものはたくさんありました。上級生相手にひるまない心を身に付けました。これから技術を学び、体力を養い、前進していこうと思える結果でした。夏休み、合宿と鍛えましょうね。














優勝決定戦、鶴牧SC vs FC グロリア
相手は全員3年生、この試合に勝って引退を目指しています。全員からだも大きく、スピードもあります。














試合は静かに始まったという感じです。鶴牧はきちんとボールを繋ぎ、相手を崩します。相手は、両サイドからスピードを活かしてあがろうとしますが、カズシとヤマがきちんと対応できています。若干不安なのはパスが弱いことと芝生でボールが止まることに慣れていない点でしょうか。ちょっとずついつもとタイミングが違うようです。相手の寄せの速さも正確性を奪います。それでも一進一退、危ない場面もなく、大きなチャンスもなく、お互い遠目からのシュートが数本。どちらかといえば、鶴牧のシュンタのシュートが一番惜しかったでしょうか。














カズ、ショウタ、シュンタのショートパスの交換や、トラップだけで相手を置き去りにするシュンタのプレーが目を引きます。イツキ、ショウタが真ん中で体を張っているので、相手は両サイドに振ってこちらの陣形を広げるようになってきます。ちょっと苦しいのは、ダイチがフリーになれないことと、ハルキ、ヒデが抜け出せないことです。相手は流石に試合慣れしており、ひとつのスルーパスだけで抜けることはできません。抜けてもトップスピードになる前に体を寄せられます。

















膠着状態が続く中、ついに試合が動きました。鶴牧右サイドをドリブルであがってきた相手にカズシが対応、相手のドリブルを止めました。そこにシュンタが下がり、二人で挟み込むように相手に寄せます。そこにジョウがゴール側を切り、ボールを取るだけという状況を作りましたが、3人が寄せた一瞬の隙を相手に抜かれます。エアーポケットのように隙間ができました。そのままグラウンダーの速いセンターリング。キーパーとディフェンダーの間をボールが抜けようとするところにアツシがスライディングでクリアを試みますが、ゴールへ戻る動きでのスライディングのため、コースを変えるのが精一杯。キーパーも手を伸ばしましたが、ボールは無常にもゴールへ。失点、0-1。














前半はそのまま終了。特に弱い部分があるわけではなく、追いつけば延長もあるという流れ、相手はサブに8人以上いるため、フレッシュなメンバーが次々と出てきます。こちらは、どこでどのようにサブのメンバーを使うのかベンチ采配が難しい局面です。














後半も、それほど危ない場面がなく、しかし、大きなチャンスもなく時間だけが過ぎていきます。相手は交代した選手がスピードを落とさずプレーしていますが、鶴牧は慣れない芝生と、炎天下の交代なしが徐々にアグレッシブさを奪っていきます。いつもなら寄せるルーズボールへの寄せが甘くなり、足先だけのプレーが増えてきます。相手の強い当たりにも苦しみます。再三ファールを貰いますが、なかなかチャンスにはなりません。そんな中、相手右サイドの角度にないところでファールを貰います。ショウタが日頃の練習の成果を見せる大チャンスです。右足でカーブをかけ、ゴールに向かうボールを蹴るのかと思いきや、ファーサイドを直線的に狙うスピードのあるボールを選択。しかし、ボールはややアウト回転がかかりゴールから離れる動きで得点ならず。














流れを変えるため、タクを投入。これまで予選では、交代で入った試合すべてに得点にからむ働きをしています。しかし、時間が短すぎたでしょうか。その後は、大きく局面はかわらず、危ない場面をキーパーが防いだり、ディフェンスが体を投げ出すセービングを見せたりと、観戦している側にはとてもスリリングで面白い試合でした。あと少し、得点力があればと、なぜかワールドカップの日本代表を見ているような気がしたのは私だけでしょうか。














結果は、0-1。悔しい準優勝です。でも、胸をはれる準優勝です。3年生が4人という2年生中心のチームがクラブチームの3年生を相手に互角に戦ったのですから。
今度は9月4日から始まる、中体連多摩市の夏季大会です。ここからはすべて優勝を目標にがんばります。


最後になりましたが、今日でアツシ、カズヤ、ヤマ、ハルキの3年生は受験勉強のため一時お休みです。
そこで、新たなキャプテンと副キャプテンを決めました。
キャプテン、カズシ。
副キャプテン、シュンタ、ヒデです。
これからもよろしくお願いします。

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