2010年1月23日土曜日

多摩市ジュニアユース冬季大会

2010年最初の公式戦です。
多摩市内9校によるトーナメント方式の大会です。
負ければそこで終わり。
先週の練習試合の最後にようやく今目指しているサッカーが
少しずつ理解できてきているような気がしてとても期待の高い
試合です。相手の諏訪中はここのところ落合中、青陵中に勝利し
勢いのあるチーム、どちらの試合も見てはいませんが、
興味深い対戦相手です。

選手には、相手がどんなサッカーをするのだろうとか、
強いのかなとか考えるのではなく、練習でやったことしか
できないのだから、自分達の練習を信じて、自分達のサッカーを
やろうといってピッチに送り出しました。

相手キックオフで始まった試合、前線に蹴りこんでフォワードを
走らせるサッカーではなく、きちんとパスを繋いできます。
しかし、それほど正確なパスでもなく、トラップもうまいという
ほどでもなく、ボールを奪ってマイボールにできます。
短いパスを繋ぎ、サイドへ出し、細かく繋ぐことができます。
しかし、相手の出足が鋭く、マイボールをトラップした瞬間には
必ずひとりに体を寄せられ、自由にパスを出させてはくれません。
それでも、日ごろ練習していますから、それほど危ないこともなく、
パスを繋げます。ただ、タケルとショウタへのラストパスには厳
しくあたられ、前を向くことができず、決定的なシュートチャンス
を貰えません。タク、シュンタが左右から崩し、カズシ、ダイチも
効果的にオーバーラップし、シュートで終わる場面も増えてきます。
残念ながら、枠へ飛びません。真ん中からイツキ、アツシがボール
をキープして前線へ運びますが、シュートには持ち込めません。

膠着状態の中、これまでの相手の速く、強いあたりが、徐々に
選手の中に焦りを生じさせてきたのでしょうか、きちんとトラップ
せずにパスをしたり、ワンタッチでかわそうと雑にトラップしたり
と徐々に歯車が狂い始めます。そうなると、焦って出すパスの
精度が低くなり、パスカットされる場面が増え、ボールも中央に
集まり始めます。ボール支配率が下がり、相手のパスが通り始めます。
そんな中一瞬の隙をつかれ、これまで裏にボールを欲しがっていた
相手フォワードの選手に抜け出されます。かなりきわどい飛び出しで
ジョウ、タクヤもオフサイドと思ったか、プレーが一歩遅れました。
抜け出したフォワードはキーパーと1対1、キーパーが飛び出すも
冷静に頭を越され、失点。
そのまま、流れはどんどん悪くなり、中盤を省略したパスが増えます。
そうなると、相手のペース。相手フォワードに抜け出される場面が
多くなり、危ない場面が増えます。それでも、ディフェンス陣の
がんばりでなんとか失点1で前半を終えました。















相手に合わせたサッカーをしないこと、自分達が練習してきたことを思い出すこと、
1対1では負けない練習をしてきたこと、50分走り続けられる練習をしてきたこと、
しっかりとキープしてあわてずにボールを繋ぎ、サイドから崩すサッカーをしようと
後半へ。















鶴牧のキックオフ、冷静に繋ごうとしますが、相手の出足が速く、ずるずると自陣内
でボールをまわすことになり、結局最後は長めの縦パスを出すことになり、
相手のディフェンスにはじき返されます。どうしても悪循環を抜け出せません。
パスの精度が悪くなり、カットされ、ボールを取り戻しても前に急ぐだけのサッカーです。
声が出るのもダイチだけになり、「サイド、サイド」と叫ぶ声が味方に伝わりません。

そこで、思い切って布陣を変更、アツシをセンターバック、タクヤを右サイドバック
シュンタをボランチ、ダイチを右サイドに上げます。
その結果、ようやくタクヤからサイドのダイチにボールが回り、
ショウタとのワンツーやドリブル突破が出始め、バイタルエリアにボールを運べるように
なりました。残り10分時間はあります。ダイチが崩して折り返し、タケルが走りこむ、
その外側からタクが、という場面が見え始めます。
相手も必死にディフェンスしますので、得点にはなりませんが、ゴールの予感は高まります。
執拗なサイド攻撃に角度のないところからショウタのフリーキックという
場面も作り出しましたが、きちんとヒットできませんでした。
終盤怒涛のように相手陣内でかきまわしましたが、相手の体を張ったプレーに
結局シュートに持ち込むことができず、得点できませんでした。

0-1の敗戦です。

流石にショックでした。最後にやっと鶴牧らしくなってきたのですが、
時既に遅しという感じでした。

何度も言います。何のために練習をしているのでしょう。
練習していないことを試合でやってもできないよ。
自分達のやってきたことを信じて、それをやろうとしなければ、
練習する意味がないよね。
ハーフタイム、ディフェンス陣からこんな質問が。
「相手が裏を狙って蹴ってきているので、ラインを下げてもいいですか?」
コーチの答えは
「相手がこうするから、自分達はこうしましょう、って考えていたら
どんどんサッカーが変わっちゃうよ。自分達のサッカーをしよう。
きちんとボールを支配し、正確なパスを繋ぎ、前線からプレスを
かければ、裏を狙って蹴るサッカーはさせないようにできる。
自分達のサッカーをやりなさい。」
繰り返します。
自分達の練習を信じて、試合でだそう。
それで通じなかったら、次の練習をしよう。
試合で出してくれなければ、通じるかどうか判断できないよ。

明日、11:00から公式戦の合間に青陵中が練習試合をしてくれる
ことになりました。
もう一度やってみましょう。鶴牧のサッカーを!!

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